AIで解析し、投融資の判断
日本生命保険は8日、ツイッターの書き込みなどを人工知能(AI)で解析し、特定の企業の株価急変を予測するシステムの構築を目指すことを明らかにした。
インターネット経由で株価を揺るがす情報が瞬時に拡散する時代になったことから、最新技術を駆使して投融資の判断の高度化に取り組む。
ネット上の書き込みをAIで解析し、投融資の判断ができるようになれば、生命保険業界で初めてのケースとなる可能性が高い。同社は4月に運用部門にIT(情報技術)の活用法を検討するチームを発足。実証実験を行った上で、今年度中に実用化するかどうか決める。
まずは約3500社の上場企業を対象として、過去1年間にツイッターやブログに書き込まれた情報のほか、過去5年分の有価証券報告書などの財務情報から、株価に影響するキーワードを抽出する。その上で、AIがキーワードの使われ方に応じて企業ごとの点数をつけ、株価の騰落リスクを明確にするシステムづくりを目指す。
(産経新聞 2017/05/09)